第28回 なんと呼びかけよう

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中国語で人に呼びかけるとき、どんな言葉で呼びかけるのがいいか、結構迷う時があります。皆さんはいかがですか?

呼びかけの言葉は、自分と相手との距離感を反映しています。ですから、使い間違うと相手に対して失礼だったり、丁寧すぎて水臭いと思われたり、なかなか難しいです。

今日は、呼びかけの言葉をちょっと考えてみましょうか。

「老〜」「小〜」

よく教科書等に出てくる「老张lăo zhāng」とか「小李xiăo lĭ」という呼びかけ方は、「張さん」「李さん」というふうに訳されることが多いと思うのですが、感覚的には日本語の「〜〜さん」よりももっと親しい感じがしますよね。そう、呼び捨てに近いくらいのザックバランさがあるようにさえ思います。

僕が北京に留学した時の初日の晩、留学生寮の管理人(?)の「李」というおじさんが部屋に来て、寮費や貸与品などについて説明してくれました。僕は、このおじさんのことを何気なく「老李!lăo lĭ」と大きな声で呼びかけたことがあったのですが、当の「李」さんより周りで聞いていた留学生が大慌て。「いくらなんでもそれは馴れ馴れしすぎるよ!」と注意されました(笑)。

留学生たちはみんな彼のことを「李老师lĭ lăo shī」と呼んでいました。別に彼が何かの授業を受け持っていたわけではないのですが、尊敬の意味をこめてそのように呼んでいたのでしょうね。(裏では「老李」と言っていたことを付け加えておきます…笑)

また、先日友達の中国人女性から電話がかかってきた時、彼女は(仮に趙さんとしておきます)「我是小赵!wŏ shì xiăo zhào」と言いました。

僕は今まで彼女をどう呼べばいいか分からず、日本語で「趙さん」と呼んでいたのです。かなり親しい友達ではあるのですが、呼び捨てに近いような「小赵」という呼びかけ方をするのはどうも申し訳ないような気がしていました。(彼女の方が2歳ほど年上だということもあります。)

でも彼女は自分から「小赵」と名乗ったわけでして、僕が「小赵」と呼んでもいいということですよね。それだけ親しい友人と思ってくれているんだと嬉しく思いました。

なお、日本人の苗字は2文字のものが一番多いと思います。そのような場合は、「小〜」とか「老〜」とはあまり呼びかけないようです。たとえば僕の名前は「伊藤yī téng」ですが、「小伊藤」とは普通言わないらしいですね。3音節になると語呂が悪いからなのでしょう。この場合、「伊藤!」と呼び捨てにするようです。日本人が思うほど失礼には当たりませんのでご安心ください。

「先生」「女士」

それほど親しくない男性が相手であれば「〜〜先生xiān sheng」と呼びかけるのが無難な気がしています。行きずりの、名前の分からない男性に呼びかけるときも「先生!」と呼びかけていいようです。結構便利ですね。

女性が相手の時は「女士nǚ shì」というのがあります。よく英語で「Ladies and Gentlmen ! 」と言うような場面で、中国語では「女士们,先生们!nǚ shì men, xiān sheng men」と言いますよね。ですから、「先生」と並列されるのは「女士」です。ただちょっと「女士」は堅苦しいイメージがあるかもしれません。

店員などを呼ぶ時

お店に買い物に行って店員を呼びたい時、どう呼びかけるのが一番適切でしょうか。

僕が中国語を習い始めた頃は、非常に便利な言葉がありました。それは:

同志!

tóng zhì

相手が若かろうと年寄りだろうと、男性だろうと女性だろうと、どんな場合でも「同志!」と呼びかければよかったのです。なんと便利な言葉でしょう(笑)。

しかし残念ながら最近はもう使えません。ではなんといいましょうか。

服务员!

fú wù yuán

というのが1つありますね。あまりやわらかさや上品さはないですが。

相手が若い女性なら

小姐!

xiăo jiě

というのもいいかもしれません。ただ、「小姐」には夜の街のイメージが濃厚になりつつあるらしく、「小姐」と言われるのを嫌がる女性も出てきていると聞きました。

じゃぁ結局どう呼べばいいんだろう、とここ数ヶ月、ちょっと悩んでいたのですが(笑)、先日中国に行った時、こんなふうに呼びかけているのを何回か聞きました。

你好!

nĭ hăo

「你好」は日本語で言うと「こんにちは」なので、別にここで特記すべきことではない、と思われるかもしれませんが、以前は中国人同士で「你好」という言葉を使うことなど滅多になかったのです。それなのに、最近は店員等を振り向かせるのに使われているらしいのです。

これは僕にとって、ちょっとした発見でした(笑)。言葉ってドンドン変わっていくのですねぇ。

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