第15回 节好!

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ご存知のとおり、中国では旧正月をお祝いします。要するに春節ですね!日本では全く重視されなくなりましたが、中国や世界中のチャイナタウン等では大きな祭日といえます。2006年は北京の市街地での爆竹も解禁され、さぞやにぎやかな年越しだったことでしょうね。

さて、春節の挨拶である「春节好chūn jié hăo」の発音について考えてみます。

機械的に発音すると3音節とも同程度の強さ・長さで発音するのでしょうが、実際にはそうそう機械的には発音しません。なんといっても一番強く長く発音するのは3つ目の音節。即ち「好hăo」ですよね。文頭の「春chūn」も割りあい強く発音されます。

しかし、間に挟まれた「节jié」は、意外と軽く短く発音されているように思います。速く読めば、第2声というよりほとんど第1声のようにさえ聞こえてくると思いませんか?

このように、3音節以上でひとまとまりになっている単語やフレーズでは、最初の音節と最後の音節はしっかりはっきり発音し声調もちゃんと発音されますが、間の音節は軽く短く発音される傾向にあります。しかも、軽声のように低く発音するというのではなく、前後の声調に影響され高めに、しかも平板化しているのであたかも第1声のように聞こえるときがあります。(第3声の字は低いので第1声には聞こえませんが、それでも普通の第3声よりは浮ついた発音に聞こえます。)

例えば僕の名前(笑)。

伊藤祥雄

yī téng xiáng xióng

このように、「伊」以外は第2声なので、日本人には言いにくい発音です。

ピンインどおりに発音してももちろん構いませんが、かなりしんどいでしょう?実際には、ちゃんとしっかり第2声で発音するのは最後の「雄」だけで、「藤」と「祥」はそんなに低い所からずり上げなくてもいいようです。もちろん、速く発音するときだけですけど。

家庭作业

jiā tíng zuò yè

「宿題」のことですね。

僕の知り合いの中国人(北京出身)が、ある日本人がしっかり正しく「家庭作业」と発音したのを聞いて、「それって家事のこと言ったの?」と尋ねてきました。

「え?家庭作业って宿題のことでしょ?」と僕が言うと、その北京人は「だったら『庭』という字と『作』という字はもっと高めに発音して、4文字で1つの単語、という感じに発音してくれないと意味が伝わらない」と言っていました。

本当に微妙な違いなのですが、「家」と「业」はしっかりした声調で言い、間の二文字は軽くて高めの発音をしないと、すぐに意味が分からないということも生じるようです。逆に言うと、このように発音することで、この4文字が1つの単語であることを示せるのです。

知道(zhī dao)と不知道(bù zhī dào)

辞書を見ると「知道」の「道」は第4声で書いてあるものもあれば、軽声にしてあるものもあります。

実際、少なくとも北京では、軽声で発音されていると思うのですが、その北京人でも、否定するときは「bù zhī dào」と第4声で発音しているようです。

面白いですね。肯定だと「道」は軽声なのに、否定だと元の声調が戻る。

これも多分、3音節の単語という扱いになって、最後の音節である「道」がはっきり強く発音されるのだと思います。

学生(xué sheng)と大学生(dà xué shēng)

普通话(標準語)では「学生」の「生」という字は軽声で発音されます。

それを習ったある生徒さんが、「大学生」というのを dà xué sheng と、つまり「生」の字を軽声で発音しましたが、聞いていた僕は、なんというか、すごい違和感を感じました。なんとなく「大きな学生?」というように聞こえたのですね。

実際には「大学生」は dà xué shēng と発音します。「小学生」も同様で、xiăo xué shēng と言います。「留学生」も liú xué shēng です。

これも、恐らくは3音節で1つの単語とされるので、最後の音節が強く発音されるため、軽声ではなく元の声調が戻るのでしょう。

この原則は、はっきりした規則ではないようなのですが、それを踏まえて改めて中国語の単語を見つめなおすと、今まで「はて?」と思っていたことがすっきり見えてくるかもしれませんよ。

何か発見があれば、僕にも教えてくださいね。

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